浮世離れか 2008 1 20
「週刊ダイヤモンド 2008 1 19」では、
「『値上げ』が襲う」という特集があります。
ここに、いくつか目次を書きます(以下、引用)
「家計直撃」
「1ヶ月で灯油価格が三割上昇
越冬コスト高が招く北国の悲劇」
「中小・零細のあえぎ」
「次々と廃業する町の豆腐屋
『一丁300円時代』も近い」
「飼料・燃料高と卸値下落の狭間で
爪に火をともす畜産農家の絶望」
「二月の市場価格次第で倒産続出も
ピーマン農家の非常事態宣言」
「利益率0.9%の運送業界を襲う
燃料・高速料金同時値上げ地獄」
「小麦もチーズも燃料費もアップ
宅配ピザ業者の青息吐息」
「介護現場を襲う燃料高の深刻
都内赤字特養から漏れる恨み節」
「薄利多売の菓子業界は右往左往
流通との値上げ交渉は難航中」
「値上げで譲らない製紙会社
印刷・出版業界の前途多難」
2007年は、値上げラッシュの秋でした。
2007年秋といえば、政治家たちは、
「政局争い」に明け暮れていました。
2008年も、値上げが続くかもしれません。
そして2008年も、政治家たちは「政局争い」に明け暮れるかもしれません。
国会議員の半数近くは、二世議員と聞きました(あるいは近親者が地盤を継いでいる)。
裕福な家庭に育った二世議員は、
庶民の暮らしなど、どうでもいい話なのでしょうか。
浮世離れ
住宅街を見て、「どうして家と家がくっついて建っているの?
そんなに仲がいいの? 仲がいいから家と家をくっつけて建てたのかな」
お友達の家の中を見て、「どうして、そんなに狭い家に住むの?
そんな狭い家に住むから、君は目が悪くなるんだ」
庶民感覚からすれば、唖然とする話ですが、
金持ちの家に生まれ、裕福な環境で育った子供たちには、
こうした発想は、ごく自然な発想です。
もちろん、これは金持ちを批判しているわけではありません。
金持ちが金持ちとして生活している分には問題ないでしょう。
問題なのは、こうした子供たちが大人になって、
政治家や官僚、学者になったら、どうなるか。
ごく自然に「浮世離れした政策」を作ることになるのです。
これが、今、日本にある重大な問題点です。